[#117] 何とも言えない 『歯磨きのように』

『歯磨きのように』

当たり前になっている。

LEGOBIGMORLというバンドがあることが。

当たり前にしてきたという自負もある。

でもたまに歯磨きが面倒臭くなるのと同じで面倒臭い時も正直ある。

歯磨きは大事だ。

そんなことはわかっている。

日々の積み重ねだ。

バンド、LEGOBIGMORLは僕にとってそれなのだ。

人生に存在する。

当たり前に。

それがいかに尊いか。

好きなバンドの解散や死別。

僕もあなたも痛いほどわかっているではないか。

危うさを売りにセールスやチケットを伸ばしたくはない。

バンドは生き物。

見たいうちに見ないと、いつ何があるかわからない。

みたいなことを言うのも今は何だか違う。

もちろん間違ったことを言っているわけではない。

実際LEGOBIGMORLも明日には解散するかもしれない。

でもそんな危機感を煽って聴いて、観てもらいたいわけじゃない。

あなたの人生にLEGOBIGMORLというきちんと存在がある方が嬉しい。

今年もまた三月が来た。

去年は難波ハッチでライブをした。

これから僕らはどこに行くのだろう。

焦りや嫉妬が年々無くなっていく。

そのことに焦る。

でも健全な気もする。

解散するまで、死ぬまでその間で揺れるのかもしれない。

でも明日僕はステージに立つ。（正確には明日はアコースティックやから座ってるかもですが）

その時間だけは揺れは収まる。

危うさなんてバンドは常に孕んでいるけどそれだけは任しといてくれと言える。

高校生だったメンバーが大人になり、環境も変わる。

僕も同じ。

あの頃のままじゃいられない。

でも友達でもなく同僚でもない関係性は続く。

歯磨きのようにきちんと毎日磨かないと虫歯になる。

それはバンドの音楽や関係性でも同じことが言えよう。

明日のライブのために歯を磨く。

地元大阪からツアーが始まる。

明日以降どこかでお会いしましょう。

歯磨けよ。