[#93] 何とも言えない 『元カノ』

『元カノ』

以前のコラムで引っ越したと言いましたよね。

引っ越し自体は最近ではなく結構前なのですが。

僕は怒っている。

というか悲しい。

SUUMOを見るのが好きだ。

別にSUUMOじゃなくてもいいのだが、絶対に払えないような高い家賃を設定して豪華なマンションの間取りなどを眺める。

ここにギターを並べようだとか、この広いバルコニーなら猫をリードに繋げば出してあげられるかなとか。

そんな空想をしてみる。

もしくは現実的な家賃を設定し掘り出し物を見つけては友達などに送る。（自身は引っ越す予定がないので）

「ここどう？敷金礼金０よ！？」ってな具合だ。

もしくは大阪の地元の地域を東京と同じ条件で検索して地元の田舎具合を確かめる。

これは地方出身者にはおすすめだ。

地元なら東京の家賃を払えば大豪邸に住むことだって夢じゃない。

別れた人にはモテていて欲しいですか？

それともモテないでいて欲しいですか？

僕は自分の元カノがモテていて欲しい。

これもこっちのエゴなのかもしれないが、モテないよりはモテた方がいいに決まっていると思っている。

SUUMOを見ては何回も確認する物件がある。

それは引っ越す前に住んでいた部屋の進展状況だ。

いわばその元カノがずっーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーと空室なのだ。

あんなに可愛くて性格もいい元カノがモテていないのだ。（あんなに駅も近くて家賃も安くいい物件が埋まっていないのだ）

HPに掲載されている部屋の写真は当然すっからかんで、僕という痕跡はなかった。

それもまた何とも言えない気持ちになった。

もう元カノは前に進んでるんだな。

駅、コンビニ、スーパーそれら全てが近い。

コンビニとスーパーは徒歩一分の立地。

閑静な住宅街。

なのに何故だ。

収納だってたくさんある。

築年数がある程度古いためキッチンが昔ながらで広い。

冷蔵庫を置く位置が少し微妙だが、そんなところも可愛い。

あの子は今では結婚して子供がいるらしい。

そんなリアルな元カノの話を誰かから聞いて、心から嬉しくなる。

あぁ誰か僕の元カノ（賃貸）と付き合ってくれないだろうか。