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[#288] 何とも言えない『ホール追加公演』
『ホール追加公演』
会場の椅子に座ってみた。
やはりライブハウスとは違う目線になる。
天井は高く、音が響く。
心臓の居場所というアルバムは響かせないといけないアルバム。
残響して、ゆっくりと肌に染み込んでいく音。
両手でそっと手渡して心臓に押し当ててほしい言葉。
それらを表現するにはぴったりな場所だった。
急な追加公演で平日だったこともあり、キャパもある意味ちょうどいい。
逆にQuartetto paradeという僕らのファーストアルバムは響いてはいけないアルバム。
あのアルバムの再現ツアーもやりましたが、あれは違う。
静と動の間に生まれる休符が音楽になり、四人で斬り合うかの如く演奏をする。
休むものは斬られる。
それをステージから客席にぶん投げ流。
そんなライブだったから響かないライブハウスの演奏は特に良かったと思う。
Blue birds storyという曲は10周年のタイミングで作った曲。
これを20周年のタイミングで鳴らしたかった。
だからツアーのどのライブでも演奏した。
追加公演では”ヘソ”となる場所で『end-end』を演った。
心臓を歌うシングル曲。
派手な曲ではないので忘れがちだが、これは僕らの平熱の日常をドラマチックに熱く演奏できる曲だと再認識した。
新しめの『謳歌』もこのセトリの物語にぴったりだったし新曲の『OURS』は言わずもがな。
そして本編の最後に『最終回は透明』をぶっ放せた。
再現ツアーはこれにて最終回。
音源にはないアウトロもアレンジで足して音を止めた。
その音源にはないアウトロが本当に映画のエンドロールのようで、僕はその短い小節の中で息を呑みそうになった。
心臓の居場所のジャケットは赤と青のグラデーション。
ツアーは赤、追加公演は青の衣装で。
動脈と静脈。
静と動、生と死、太陽と月、白と黒。
これらを歌うことが多い。
はっきりしたものは存在するが、全てははっきりしているわけではない。
グラデーションになっているものが確かに存在する。
そう、心とはどこにあるのはまだはっきりしていない。
ずっと心を歌っているのに。
アンコールでは『心とは』と『心臓の居場所』の二曲を演った。
これだけで映画のようなストーリーだ。
色々カッコつけて書いてますが一番覚えているのは『愛故に』という曲で冒頭から歌詞忘れたボーカルのキンタさん。
僕は顔を覆って笑っていて、気づいたら真横に情けない顔のキンタさんがいて。
その顔には「冒頭の歌詞なんやったっけ~」と書いてありました。
口パクで終えてあげました。
この時の彼の顔があの日の僕のハイライト。
皆さんに見て欲しかったです。
最高に面白くて、最高の景色でした。
またホールで演りたいね。
演るぞ。
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