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[#282] 何とも言えない『チャックと金属バットという芸人』
『チャックと金属バットという芸人』
チャックと金属バット。
どちらも芸人である。
チャックとはちょっと楽器ができる芸人さんのことで、ドリフみたいなものでしょうか。(そんなええもんちゃう)
数年に一回しか活動しない歌って喋る伝説の芸人さんだ。
金属バットはザ・セカンドというテレビの漫才賞レースで毎回決勝に進む実力者。(芸歴的にM-1にはもう出れない)
明日僕らはそんな芸人の二組と対バンだ。
地元大阪。
笑いの本場大阪。
いつもご機嫌にMCをしている僕も芸人さんたちの前で話すのは気が引ける。
演奏に集中しよう。
今回のイベントはいつもお世話になっている大阪のジャニスというライブハウスが、僕らのバンドの結成20周年をお祝いしたいと言ってくれてのこと。
ありがたい。
嬉しい。
「チャックとの対バンはどう?」
そんな提案をされた僕はチャックと金属バットの小林さんと、うちのボーカルのキンタさんが正月とかに飲んでることを思い出した。
「そこに金属バットさん入れての3マンはどうすか?」
と言った。
結構ダメもとで行ったんだが、現実のものになった。
僕はとても喜んだ。
だって僕は金属バットの大ファンだからだ。
正月に飲んでいる彼らから電話があった。
「ヒロキくん?俺!星やで!(星くんはチャックのボーカル)今小林とキンタくんと飲んでるから小林に代わるわ!金属バットのファンなんやろ?」
「え?まじ?緊張するんやけど!」
「もしもし小林です」
「はじめまして、そこにおるキンタのバンドのギターのヒロキです。ファンです。究極のチャーハンのネタが好きです」
「あーあのネタっすね。テレビか何かで観ました?テレビでやってるネタなんて全部2軍ですよ」
「やば」
こんな会話で彼らのヤバさがわかると思う。
電話の登場人物全員とライブができるのだ。
結成20周年というのも悪くない。
大昔。
チャックと対バンした堺の三国ヶ丘FUZZというライブハウス前でボーカルの星くんはファンの女の子に囲まれてサインとかしていた。
彼にもそんな時代があったのだ。(今では小太りやけど)
その時の僕は何も考えていなかった。
アホ過ぎたのだ。
彼から今日は彼女が観に来ていると聞いてたことを思い出し、思ったことをそのままデッカい声で口にした。
「星くん!星くん!来てる言うてた彼女どこにおるん!?」
女の子のファンに囲まれてながら、血の気が引いている真っ青な彼の顔を忘れはしない。
その瞬間僕もさすがにやばいことを言ったと気づいて、逃げるように楽屋に向かった。
今では笑い話だが、今でもこの話で僕はイジられる。
ちなみにその彼女と結婚をし、可愛い子供がいる。
めでたしめでたし。(僕がアホすぎてすみませんでした)
さて明日はどんな日になるのか。
地元大阪でこんなイベントがあってもいいよね?
結成20周年というのも悪くない。
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