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[#273] 何とも言えない『春は悲しいと知る』
『春は悲しいと知る』
春は別れの季節だなんて、そんな大層な話ではない。
娘が保育園に入園した。
家に娘がいない時間なんて経験したことのな僕は想像しただけで目頭が熱い。
入園式の数日前に自身のバンドの20周年を迎えた僕はおめでたいことづくしなのだ。
「20周年おめでとうございます」
「ご入園おめでとうございます」
でも心ではそのどちらも悲しいは言い過ぎだが、寂しさがある。
もう若手バンドマンではいられないし、娘が遠く離れてしまう気がするからだ。
どちらも喜ばしいことなのに。
花粉で目が痒かったり、鼻水が出たり。
桜が咲いたり散ったり。
この時期はセンチメンタルな気持ちにさせる事案が多い。
毎年毎年やってくるのはわかってるのに。
春は出会いの季節だなんて、そんなのはもう昔の話で。
この歳になるとそんな簡単に出会いなどない。
引越し、転職とかしない限り同じようなメンツで働いて、遊んでいる。
だがしかし!
娘を通して新たな出会いがあることがわかった。
保育園のお友達や先生、パパ友だってできるかもしれない。
そんなことを考えていると自分のバンドの話にも繋がることがわかった。
最近LEGOを知りました。
とか。
初めてライブ来ました。
とか言ってもらうことがあったりする。
若手でもなく、たくさんのフェスに出まくっているわけでもないのによくぞ僕らのところに辿り着いてくれました。
心からそう思う。
新たな出会いが確かにここにもある。
KITSUだって、小説だって、キンタのソロだって、曲提供だって。
入り口はなんでもいい。
よくぞLEGO BIG MORLに続く入り口に入ってきてくれました。
これはお客さんが一人でも千人でも同じことを思う。
そしてこれを読んでくれているあなたはそれよりも前にその入り口をくぐり抜けてくれているから、このコラムを読めているということですよね?
僕がLEGO BIG MORLだとか、バンドマンだとか知らずにこのコラムを読んでる猛者はいないですよね?(いたらいたで嬉しいけど)
すでに入り口から入られている人とこれから入り口を通る人を大切にして生きていくのだ。
私生活でもバンドでも。
忘れてはいけないのが。
出口から出て行ってしまった人もいるということ。
それには様々な理由があるのだと思う。
LEGOから離れた人、もっと個人的な話で言うと僕の人生から離れた人。
それは死別だって、喧嘩だって、育児だって、好きじゃなくなったとかもあるかもしれない。
仕方がない理由も仕方がある理由もあるのだろう。
でもその人を一人でも恨んではいない。
たぶん一人でも欠けると、この”現在”はなかったかもしれないからだ。
でもLEGOから離れてしまった人も、僕から離れてしまった人も全員また会いたいですよね。
いや、僕から離れてしまった人で会いたくない人は少しはおるかw。
手にしては失い、失っては手にするのだ。
この出会いと別れの季節にツアーがあって、娘が入園する。
人生まだまだ出会いと別れが待っているのか。
めんどくささと楽しみが半々で心が動いている。
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