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[#272] 何とも言えない 『心臓の居場所をリリースしてバンドを辞めようと思っていたんだ』
『心臓の居場所をリリースしてバンドを辞めようと思っていたんだ』
心臓の“場所”じゃなくて、“居場所”。
心臓には人格があって配置されたわけでもなく、自らそこに居る。
それを確認できるのは他でもないその心臓と人生を共にする自分だけ。
ここにいるよと毎日、毎秒、胸をノックする。
バンドが10周年のタイミングでリリースされた僕らのアルバム。
10年やった。
後悔だらけだが、仕方ない。
ここらで楽しくも苦しいバンド業界から離れようか。
メンバーを好きでいたいし、LEGO BIG MORLの音楽も好きでいたい。
その気持ちがあるまま辞めた方が誰も傷つかないのではないか。
いやいや10周年なんて通過点。
このアルバムだって通過点。
後悔を笑い飛せる未来に意地でも辿り着く。
メンバーと殴り合ってでもLEGO BIG MORLという誇りを握りしめるんだ。
こんなところで終わってたまるか。
こんな二つの気持ちを行ったり来たり。
あの頃の僕はとても不安定で、不健康で、不健全だった。
でもそんな状態でも一つの答えは出した。
「これなら辞められると思えるくらいの歌詞を書こう」
それなら思い残すことなく辞められるし、もしくはそんな最高な歌詞が書けたらそれ相応の評価を得られて11年目のモチベーションになるからだ。
どちらに転んでも良いことしかない。
それはまるで僕にとっての美しい遺書だ。
バンド結成20周年だということで。
「すごいですね」
「おめでとうございます」
などなど言ってもらうけど、ほんまに心から自分のおかげなんて思ってなくて。
心からメンバーや周りの人のおかげと思っている。
だからMCで解散もなく、活動休止もなくバンド続けてるの偉いやろ!って言うてるのも自分というかメンバーに言っている。
そのバンドに自分もいるから一応便宜上「続けてる“俺ら”偉いやろ!」とか「それだけが“俺ら”の誇りや!」とか言うてますが、メンバーや周りの人が凄い。
僕はなんて“おめでたい”人間なのだ。
だからある意味「おめでとうございます」と言われることは間違っていないのかもしれない。
20年。
それは赤子が成人するまでの時間。
先日LEGO BIG MORLが結成20周年を迎えた。
楽しいことばかりではなかったけど、確実に楽しいことはあった。
今年で最後にしようと思った年もあった。
来年も最高の年にしよう思った年もあった。
そして一昨日と昨日のライブでLEGO BIG MORLというバンドを一生やっていきたいと思った。
で一生できるかなんてわからないけど思った。
バンドはいつ終わるかわからないなんていう、よくある脅しはもういい。
僕らは一生やる。
一生やることを目指す。
無理かもしれないが目指す。
これから全国にツアーで向かう。
会っておいて欲しい。
会った事ない人には勇気を出して会いにきてほしい。
あなたの心臓をドキドキさせて、その居場所を教えてあげるから。
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