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[#269] 何とも言えない 『3月9日』
『3月9日』
Zeppツアーの前座をやらせてもらったんだ。
でもその時はそれがどれだけ大きなことか理解もしていなくて、“同じ事務所だから”ってくらいにしか思っていなかった。
どれだけのスタッフが頭を下げ、準備をし、何よりメンバー三人がどんな思いでデビューしたばかりのガキンチョバンドに前座という場所を用意してくれたのか。
特にボーカルの藤巻さんはよくそれを許してくれたと思う。
でもその時僕は馬鹿すぎて(今も馬鹿やけど)やったー!くらいにしか思っていなかったんだ。
それがあってから藤巻さん主催のフットサルによく誘ってもらった。
彼はマジでサッカーがうまい。
三枚目のアルバムをベースの前田さんと作った。
プロデューサーというやつだ。
でもそれは皆んなが思う偉そうなものではなく、“お兄ちゃん”としてそこに居てくれた。
思い出はここに書けないものばかりなので割愛。
前田さんと作った僕らのアルバムタイトルは『Re:Union』
そして彼らの復活のツアータイトルは『Reunion Tour』
ここで言いたいのは、絶対に前田さんは何も意識していないということ。
意識どころか、僕らのアルバム名と同じですね!と言うと。
「あ!そういえばそうだね!」
と明るく返事しそうな彼を想像をする。
ゴルフの朝は早い。
まだ暗いくらいだ。
「家の前まで迎えに行くよ!」
そんな連絡をもらってしまったが、レミオロメンのドラムの治さん(事務所のガチの先輩)をゴルフで、しかも早朝に家の真ん前まで迎えに来させていいものなのか?
あまりに断り続けるのも逆に失礼かと思い、その約束まま当日の朝を迎えた。
家を出ると目の前に爽やかすぎる笑顔で車から降りて、後輩の僕のゴルフバッグを持ってくれるのだ。
人として素晴らしすぎない?
ゴルフ場に着くまでずっと明るく接してくれて僕もなるべく自然にいたつもりやけど。
本当は心の中では治さんに、迎えに来させて、運転させて、二人っきりで二時間て!!!
とずっと思っていた。
大きな事務所じゃないからアーティストがたくさんいるわけではなかった。
ミスチル、マイラバ、サリュー、レミオ。
全員やばい。
後輩は居ない。
そんな中で関わりがあったと言えるのはレミオロメンくらいだったかもしれない。
それでもたまに関わるくらいだった。
(もちろんレミオ以外の皆さんもたまに会えばめちゃくちゃ優しくしてくれましたが)
でもある日、彼らは突然活動を止めたのだ。
流石に事前には知っていたけど、いざその当日になるとあっけないものだった。
休止や解散したバンドよりも、歩みを止めずに(実際は休止や解散した方が楽なことはたくさんあっても)続いているバンドをもっと評価してほしい。
これは自分たちをもっと褒めてくれ~って思っているのもあるんだがw
でもやはりその歩みを止めたからこそ、復活に爆発力があることだってもちろん理解している。
そんなのズルい!
でもズルい!と持っている僕自身が嬉しいんだから文句は言えないし、文句なんて言うわけがない。
お兄ちゃんおかえり。
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