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[#257] 何とも言えない 『下北沢という街~繋ぐ~』
『下北沢という街~繋ぐ~』
毎回POP UPが土日開催のため、その後の月曜更新のコラムはそれのお礼になりがちだ。
それがダメなわけじゃないが”来てくれてありがとう”以外の表現をしたいと作詞家としては思う。
下北沢という街を田舎者の視点から描いてみようかと思う。
若者の街であることは間違いないんだろう。
でも年を重ねた自分を基準にするならば意外にそれだけではない街だ。
おじいちゃんおばあちゃんが普通に下北の一軒家で暮らしていたり、子供連れのファミリーが散策していたり、激安の古着屋さんもあれば、古着なのにこんな高価なの?ってくらいの店もある。
もちろん古着じゃない新品の洋服屋さんもある。
POP UPを開催するのは何回目だろうか。
それなりの数をやってるもんだから、それなりの数の人を見てきた。
僕はこの街の文化的だが、鼻につかないところが好きなのだ。
渋谷、新宿は大都会すぎる。
代官山、恵比寿、六本木、表参道、赤坂ってなんか鼻につかない?(ド偏見!!)
失敬しました。
嘘です。
実際は田舎者の僕には眩しすぎるし、怖いのだ。
でも下北沢はどうだろう。
ライブハウスがある、居酒屋がある。
そしてハイブランドの店はない。
落ち着くと言ってしまうと簡単すぎるのだが、簡単に言うとそうなのだ。(どっちやねん)
初めて東京でライブしたのは代々木。
二回目が下北沢だった。
下北にはメンバー全員で夜行バスに乗りギターを抱えて向かった。
早朝の新宿都庁前に寝起きの田舎者を落とされてもそこからどうしていいかもわからないし、実際そこから下北にどうやって行ったかは覚えていない。
ライブハウスが開くまで九時間以上あり、風呂に入りたくて、眠りたくて仕方がなかった。
ラブホテルに交渉してみたが男四人での入室は断られ、カラオケが開くまで古着屋の前のスペースでトランプをして時間を潰した。
カラオケに入るとボディシートで体を拭き、風呂に入ったと脳を錯覚させた。
早く寝りゃいいのにカラオケだからと一応何曲か歌った気がする。
この後ライブで歌うのに。
毎回POP UPは緊張する。
来てくれてありがとう以外の表現をしたいと言ったが言わないのも違う。
来てくれた人ありがとう。
来たいと思ってくれた人もありがとう。
吃音を知ってくれてありがとう。
よし、もうお礼はお腹いっぱい。
今回のコラムに関しては。
僕が勝手にホームと思っている下北沢に皆さんをお迎えするのは嬉しい。
でも僕のように勝手に下北沢をホームを思っている人が数えきれないほどいるんだろう。
街とはそういう人やそういう当事者意識が集まって出来上がっていくんだろう。
いつか地元の大阪府羽曳野市にも何かできたらいいなと思っている。
まだ何もアイデアはない。
アクセスも悪いからできることは限られているのかもしれないが死ぬまでに何かしたいな。
アイデア求む。
なぜ下北沢と地元羽曳野の話をしているかというと、今連載している小説にはその二つの土地が登場する。
羽曳野とは言っていないかもしれないが、大阪の景色が浮かぶように文章を書いていくと自ずと羽曳野になる。
東京の景色が浮かぶように文章をすすめると下北沢になる。
規模なんて全然違うが僕の中でその二つの街は繋がっている。
僕という人間が存在する限り繋がっているのだ。
人間は繋げることができる。
全く違うものを。
僕はギター、言葉、吃音、洋服を繋ぎたい。
場所も、思想も、言語も。
このコラムで言いたかったのはここ。
繋げられるんだよということ。
僕とあなたも。
敵も味方も。
右も左も。
生と死も。
僕と繋がってくれてこれを読んでくれているあなたには感謝しかないんだよ。
結局お礼言って終わってしまった。
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