[#256] 何とも言えない 『ファンミーティングが一番緊張する』

『ファンミーティングが一番緊張する』

※僕は普段お客さんのことをファンと呼ぶことが少ない。

何だか謙虚さに欠ける気がするし、なんとなく僕には合っていない気がするから。

しかしこのコラムの内容が”ファンミーティング”についての話が故にあえて”ファン”という言葉を使います。

同じ意味の言葉が一つのコラム内で乱立するのは文章として読みにくく美しくないので。

ライブしている方がよっぽど楽やで。

でもよく考えるとファンクラブに入っている人しか来れないイベント。

つまりファンの方しかいない。

完全にホーム。

なのになんでこんなに緊張するのか。

事実一番汗だくになるのだ。

このコラムがアップされる時間にイベントが始まる。

あんなことや、こんなことをするんだがまだ大阪もあるのでネタバレはできない。

ネタバレを気にするような内容でもないねんけどね。

個人的な目的がある。

大前提はファンの方に感謝を伝えること。

来年の二十周年もあなたがいないと迎えることはできない。

ライブよりももっと近い距離感で愛を投げ合いたい。

もう一つの個人的な目的。

それはベースのシンタローさんがファンの方と接する機会を増やすこと。

やはり普段のライブでは僕とボーカルが話すことが多く、ライブによっては彼が一言も発さないまま終わることもある。

ワンマンライブではなるべく彼に話を振ることを心がけているが絶対ではない。

喋らないからといって彼にも人一倍のバンドやファンに対しての想いがある。（あるはず）

なのでファンミはその数少ない機会なんじゃないかと考えている。

今頃、新代田で僕らはドタバタのファンミが始まって、ウケたりスベったりを繰り返しているのだろうか。

音楽は耳に届く音だけで感動させねばならない。

しかし僕はその音楽家の人間性や歴史や背景を知ると耳や脳への浸透力が上がる。

本来ならそんなものは音楽には必要ないのかもしれないのにだ。

だから知ってほしい。

僕らを。

もう知ってるわい！って人にも今の僕らを知ってほしい。

するとライブもこれから出す曲ももっと深いところに届くんじゃないかと期待して。

「LEGOって普段のライブの動員に対してファンクラブ会員の人数が多いんですよね！他のバンドと比べても」

スタッフにこう言ってもらった。

まじか。

めちゃくちゃ愛されてるやん。

恥ずいやん。

と思ったけど、真面目にそれは尊いことだと認識する。

ありがとうやで。