[#39] 何とも言えない 『傷』

KITSU

2021/09/27 19:00

Follow

『傷』


「醜い」と傷を笑われたのかい?

泣きながら帰ってきた君を慰める術はなかった。

それでいて西日が綺麗で、君の涙を照らした。

そんな君の写真を撮りたくなってしまった。

でも本当にそんなことをしてしまうほど、僕はモラルがないわけじゃない。

ゆっくりと抱きしめるしかできない。

敢えてその傷に触れながら。


タトゥーに興味はない。

でもその傷と同じ場所に同じ形で同じ色で。

僕は体に墨を入れたっていい。

お揃いだねって笑い合えるなら親父に殴られたっていい。

「いやいや、重いわ」

って言われるならやめておくよ。


僕はあなたを愛していると同時に、あなたの歴史もあなたの未来も愛している。

その傷はあなたの生きた証。

そしてこれからを共にする個性。

そっとキスをするよ。

傷はとても美しい。


彼氏彼女にだって旦那さんや奥さんにだって。

自身の子供にだって置き換えられる物語。

あなたは誰に置き換えたでしょうか?

愛おしい人に向けての詩。




こちらのコラムが気に入った方はハートでのご支援をお願いします。

支援金の一部は、吃音症で苦しむ方々のNPO法人へ寄付されます。


ページを報告する

コピーしました

コピーしました