[#243] 何とも言えない 『ヒゲが生えない』

『ヒゲが生えない』

ヒゲがある男性は好きですか？

これは女性目線も、男性目線も気になるところだ。

好き嫌いが分かれそうじゃないですか？

あなたはどうですか？

男の僕から見てかっこいいと思う男性には高確率でヒゲが生えている。

自動的に僕も生やしたくなるのだが、待てども待てども生えないのだ。

学生の頃は同級生にもヒゲの人は居たものの、まだ若いから生えないのだと思っていた。

バンドマンにもヒゲの人は多いものの、人より毛深くないから時間がかかるのだと思っていた。

娘が産まれ貫禄が欲しいものの、鼻の下にも顎にも生えてこないのだ。

「羨ましいわー」

ヒゲが生えない僕がよく言われる言葉だ。

毎日毎日剃らないといけないストレスを抱えた男性からは羨ましがられる体質みたいだ。

こんな僕でも一応髭剃りを持っている。

生えないと言っても多少は生える。

産毛みたいなものも含めてチラホラと。

なのでそれを一週間に一回くらいのペースで剃る。

滅多に剃らないので肌が負けることが多くヒリヒリするのだ。

それならまったく生えないか、きちんと生えるかにしてほしい。

しかしこれのペースもヒゲをムダ毛と捉えている男性からは”羨ましい”ものらしい。

せっかくヒゲが生えていてもいい職業に就いているのだから生やしている期間が欲しかった。

でもその前に”じゃあ僕はヒゲが似合うのか？”という未知の問題に直面する。

生えたことないから想像が難しいのだが、たぶん似合わない。

僕のかを知ってくれている人たちに聞きたい。

似合うと思います？

でもあの色気みたいなものに憧れる。

それと同時に意外とヒゲが嫌だという人を知っている。

それは男性でも女性でも。

好みと言ってしまえばそれまでだが。

究極のめんどくさがりの自分を冷静に考えるとヒゲなんてなくて良かったのだ。

絶対に毎日ケアなんてできない。

濃い人に至っては朝剃って、夜のはまた剃ると聞くじゃないか。

カバンにシェーバー入れて持ち歩いてるんですか？

本来荷物なんて一つも持ちたくない僕としては携帯と財布以外に持ってられない。（最近はキャッシュレスで財布すら持たないのに）

とてもショッキングな出来事。

先週の娘の誕生日パーティーには家族が仕事終わりに参加してくれた。

義理の弟が娘を抱っこしてくれている。

娘は彼のことが大好きなのだが、それ以上に好きなのが彼のヒゲなのだ。

パパの顎にはないものがそこにはあり、その感触が癖になるのかずっとジョリジョリと触っている。

「え？うちの子ヒゲ好きなん？」

ここで嫉妬で狂いそうになるのが新米パパの僕なのだ。

「キャキャキャ！！」

娘がヒゲを触るたびに喜びの声を上げる。

「パパはおヒゲないもんね～」

周りの大人たちが娘をそそのかす。

もう我慢できない。

生えないし、似合わないし、手入れが面倒なのもわかっています。

しかし娘の誕生日だが誰か僕にヒゲをプレゼントしてください！！！！

男なんて常にモテたくて、バンドマンなんて常にモテたくて。

そんな思考で生きてきた僕だが今では誰よりも自分の娘にモテたい男になってしまったのだ。

貼り付けるタイプのヒゲでも買おうかしら。