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[#222] 何とも言えない 『十九歳』
『十九歳』
大キライなぼく 十九歳
ってスガシカオさんが歌う。
もうすぐ大人ぶらずに 子供の武器も使える いちばん旬なとき
って安室奈美恵さんが歌う。
何だか二十年という節目までもう少しという絶妙な数字が熱い気がする。
その上でもスガシカオさんも安室奈美恵さんも(作詞は小室さんやけど)どちらも素晴らしい表現をされているなと思います。
大学には行った。
行ってるだけでとも言える。
まだどこでもタバコが吸えたキャンパスで友達と何をするわけでもなく喋って、腹だけは減るから学食や近所のご飯屋さんで食べる。
バンドとファッションにバイト代を全振りしていた十九歳の僕は健全だったように思う。
ここでパチンコとか不毛なものにハマらなかったのはデカい。
パチンコなんて人生で二回くらいしかしたことない。
でも初めてのパチンコで当たってしまった時は危なかった。(郷ひろみの台で)
バンドもファッションも時を経た今でも僕のそばにある。
地元大阪で結成日の当日にライブをする。
金曜日という週末を抑えることができた。
Bestライブと告知されたこの日のセットリストはBestであるのは間違いない。
しかし十九年目にもなるとBestといっても幅が広い。
泣く泣く外した曲がたくさんある。
少し前までファーストアルバムの再現ツアーをしていた。
同じライブハウスで。
そのツアーはデビューアルバムなので逆にやる曲が足りなかった思い出がある。
持ち曲全部演奏してやっとワンマンライブができるくらいのキャリアなのだ。
そんなタイミングでのこの日のライブ。
だからこそ泣く泣く外した曲がたくさんあるという事実が一層十九年という重みを感じさせてくれた。
結成何周年と、デビュー何周年を統一してほしい。
こっちとしては結成の方でやらせてもらってるんで、先輩や同期なのに僕らの方が数字としては上になってしまっている。
何だかサバを読まれた気分になる。
若作りしてんじゃねー!と言いたくなる。
いや、僕らもデビューから数えて若作りしておけばよかったのか!!
クソゥ!!
気を取り直して。
僕自身は良い歳の大人だが、僕のバンドは晴れて十九歳になった。
周年のライブのタイトルを「WE ARE LEGO BIG MORL」と銘打っている。
もはやこんなに長くやらせてもらっていると、応援してくれているあなたもバンドの一員ですよ。
という意味があるように思う。
これは本当にそうで祝われていると同時に、讃え合ったようなライブだった。
心から共に歩んできてくれたあなたはLEGOのうちの一人です
二十歳を共に祝うために今日からまた一緒に歩きましょう。
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