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[#199] 何とも言えない 『思っていた四十歳とちゃう』
『思ってた四十歳とちゃう』
子供の頃に思い描いていた。
成人して思い描いていた。
三十歳の時に思い描いていた。
その時々に夢を見たり妥協してみたりの想像を膨らませた。
コラムのタイトルの通りだ。
それではご一緒に!
せーの!
「思ってた四十歳とちゃう!!!!!!!!!」
じゃあ思ってた四十歳ってどんなんやねん?
と聞かれたら実は答えに困ってしまう。
なんなら想像通りだと面白くないとか言い出す天邪鬼だ。
なので「思ってた四十歳とちゃう」という言葉には二つの意味がある。
「こんなはずじゃなかった」という意味と、「こんな素敵な未来が待っていたなんて」という意味。
今回においてはどちらも人生という長いタームで見ないと結果が出ないこと。
事実ベースで箇条書きにしてみよう。
想像より残念なこと。
●バンドが武道館とかでライブができていないこと。
●メンバーが減っていること。
●家を購入していないこと。
●細いままでいたかったが、なんか身体がゴツくなっていること。(オトンがゴツいから遺伝やし、ボクシングやってるから全部自分のせい)
●若くてカッコいいパパになっていないこと。(少し前に第一子リリースしたがお世辞にも若いパパではない)
●いまだに好き嫌いが多いこと。
●いまだに関西弁だということ。
●いまだに大盛り無料だとテンションが上がること。
●友達が何人か死んだこと。(愛犬のワカメの死は犬の寿命としては仕方ない)
●同窓会の誘いがないこと。
想像より良かったこと。
●バンドが続いていること&バンドの仲が良いこと。
●家族と仲が良いこと。
●お客さんがいい人ばかりだということ。(媚びてるわけじゃないよ)
●自分がハゲてデブじゃないこと。
●今でもステージで暴れられていること。
●借金がないこと。
●いまだに関西弁だということ。
●いまだに大盛りを食べれるということ。
●作詞家として仕事をしていること。
●KITSUという活動をしていること。
●犬も猫も愛せるということ。(昔は犬派で猫が怖かったので)
●政治に興味が出たこと。
●僕みたいな者に赤ちゃんができたこと。
●なんだかんだ幸せだということ。
想像通りだったこと。
んーーーーー。。。。。(かなりの長考の末)
●無し
これらのデータからわかるのは想像通りだと面白くないという僕の想像通りだったということ。
自分の単細胞っぷりに愕然とする。
残念だったことと良かったことはそれぞれもっといっぱいあるけどキリがないのでこの辺で。
別に不幸になっているんだろうなんて想像はしてなかった。
ただマイナス思考で保険もかけがちな性格。
自分に絵空事みたいな期待はしないで生きてきた。
子供の頃や二十代の頃は期待できていたのだろうか?
それも怪しいくらいの性格だ。
でも四十歳という歳になる誕生日にたくさんの人にお祝いをしてもらえるような人間になっているとは保険をかけなくとも思ってもみなかった。
だから胸を張って言いたい。
「思っていたよりは幸せです」(胸を張って言うには自信なさげなセリフだが)
若いバンドマンや若いパパにはなれない。
でもカッコいいバンドマンとカッコいいパパにはなれる。
先日新しいステージ(四十歳)になったタナカヒロキです。
ここから想像もできない未来に向けて生きていきます。
せっかく同じ時代に生きてるんだからこれを読んでくれてるのも何かの縁。
どっちかがくたばるまでご一緒しませんか。
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