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[#185] 何とも言えない 『都知事選はどう思いました?』
『都知事選はどう思いました?』
宗教の話と、野球の話と、政治の話は揉め事の種だからしない方がいい。
わかるよ、意味は。
でももうそんな時代じゃない。
というかそんな時代じゃなくしていきたいなと思う。
投票日は七夕。
ロマンチックな気持ちになる暇もないくらいの暑さ。
玄関の先はサウナのよう。
それでも投票所へ向かう。
楽しみにしていたバラエティ番組が選挙の特番でお休み。
子供の頃にそんな経験をさせられまくるとそりゃ政治に恨みを買ったまま成長してしまう。
パッパラパーの友達も(僕もパッパラパーだ)〇〇さんに投票したと明け透けに言う。
僕が投票した人とは違う人だった。
でもそこで「なんで俺と同じ人に入れないんだ!!」とはならない。
一人に一票権利がある。
選んだ人が違ってもいい。
気軽に話せないことの方が問題。
こんなことを言う僕は歳をとったのだ。
投票日の夜。
僕は予定がありテレビもスマホも見れないでいた。
そんな僕に大阪の友達から珍しくLINEが。
LINEの画面にはこう書いてあった。
「おい、都民よ!どうなってんねん」
もちろんLINE上でも大阪弁だ。
投票所は近くの中学校。
下駄箱なんかが懐かしい。
でも僕の田舎の中学に比べると下駄箱も少ないし、グラウンドも狭い。
もし僕が子供を東京で育てるならこのような学校に通わせるのか。
都会にないものと、田舎にないものを比べる。
未来の子供の学校事情をふと思いながら、今から未来の東京のための選挙に来ていること。
全ては繋がる。
空が青すぎて痛い。
僕はまだまだ青いんですとは言ってられない年齢になった。
小池百合子さんに投票した人がこれを読んでいたら申し訳ない。
僕は彼女に投票していない。
彼女のこれまでの果たされていない公約や、自分が批判していたことを自らしていることへの矛盾を感じたからだ。
でも小池さんに入れた人の気持ちも理解はできる。
誰に入れようがその人の権利だ。
ただ、少なくとも僕の周りには小池さんに入れる、入れたという人は一人もいない。
こんな時にいつも自分は、自分の世界は。
いかにマイノリティなのかを思い知る。
でもこれは僕が生きる世界がバンドマンとか特殊な職業の人が多いからなのか。
そんなことを思っていた。
大阪の友達とのグループLINEが珍しく盛り上がった。
このLINEで誰が勝ったのかを知る。
結果にはかなりヘコんだ。
ちなみに彼らは全員特殊な仕事ではない。
いわゆるサラリーマンだ。
しかももちろん都民ではない。
そんな彼らもこう言っている。
「なんで小池やねん」
あぁ仕事がなんであれ同じ思いの人はいるし、同じ仕事でも違う思いの人はいるんだろうと。
これだけは言いたかった。
「選挙特番は選挙前にやれ」
開票してからそれぞれの特集をされても遅いのだ。
皆んなが投票に行きやすいように、誰に投票すべきか考えられるように。
選挙前にやってくれ。
そう思っていた。
でもこれも実は難しいと最近知った。
無知でアホでお恥ずかしい。
偏った報道にならないようにできる報道には限界があるということ。
でもそんなことを言っている時点で受け身なのだろう。
自分から動いたり調べたりしないとダメね。
僕にも未来があるし、これから産まれてくる僕の子供にも果てしない未来があるのだ。
こんなことを言う僕は歳をとったのだ。
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