[#180] 何とも言えない 『君になら騙されてもいいよ』

『君になら騙されてもいいよ』

見返りはいらない。

僕は愛を捧げよう。

この身を削り僕は愛を捧げよう。

君はもう大人になり僕の事を忘れるのかな？

大切なら捨てよう。

優しさも甘えも弱さも君のために。

田舎にしてはお洒落なレストラン。

大阪の地元にポツンと。

僕らだけが知っている店。

そんなことを思って通っていた。

食器や雑貨も可愛いものばかりで食事以外も楽しい。

その中に絵本があった。

この絵本をえらく気に入ったのがキンタさん。

「これをLEGOらしい解釈で曲にでけへんかな？」

彼の目は子供のようで綺麗だ。

汚れた自分の目が恥ずかしくなるので目を瞑った。

絶えず繰り返される命の中で僕らは出会い別れ。

帰る場所がないならいつでも待ってるよ。

僕の側で休みなよ。

恋愛くらいはしてきた。

でも違う。

学生上がりの恋愛ごっことは違う、スケールが違う。

キンタに言われて何度も何度もその絵本を読んだ。

読めば読むほど足りていない。

僕の人間力が足りていない。

圧倒的に。

「参りました」

僕の作詞ノートにはこの言葉しか出てこないのだ。

誰もが無償の愛をもらい、こうして今生きているはずでしょ？

この身を削っていいと思える君がいる事を僕は嬉しく思う。

君はもう昔のように夢を見ないのかな？

誰もが無償の愛をもらい今生きている。

底に甘い蜜が溜まっているように。

痒いところを掻いてもらい「そこ！そこ！」というように。

本当のことなんてわかりやすいことろにない。

だからこそ沈黙を。

「本当だって！！」

それを言えば言うほど、嘘臭くなってしまうでしょう。

君に伝えたい言葉はすぐに出てきそうにないから。

君の中に潜り込むよ。

伝えるまでもないよ。

君と同じ未来へと。

叶いそうもないこの願いも。

君と離れたとしても。

すべて必然なんだよ

僕らは１つになる。

人を簡単に信じちゃいけないの？

でも君になら騙されてもいいよ。