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[#175] 何とも言えない 『結果、この三日間は胃が痛くなったのか!?』
『結果、この三日間は胃が痛くなったのか!?』
今年この三日間を超えることができるのだろうか。
まだ五月だというのに。
でもそのくらいこの三日間の疲れは僕が人生を謳歌しているという証なのだ。
あなたはライブってのをしたことがあるかい?
僕は十八年間やってるんですが。
人によりますが僕は次の日は体が動かない。
正確には右足がパンパンなのと、首が爆発した後なのかと思うほど痛い。
右足はギターを弾く時に軸足となっている。
これは仕方ない。
首はライブを見たことある人ならわかると思うが、振っているのだ。
振らなくていいのに。
あなたは立ち仕事をしたことがあるかい?
僕は過去のアルバイトの数時間を除けばKITSUのPOP UPで初めて経験した。
人によらないと思いますが僕は満身創痍になります。
正確には足が棒になるのと、皆さんと話すので喉が潰れる。
足は全国の立ち仕事をやっている方を尊敬するほどにずっと立っている。
これは仕方ない。
喉は僕にことを知っている人ならわかると思うが、おしゃべりなのだ。
吃音のくせに。
一日目。
我が社はスタッフが少ないのでメンバーも全員朝早くから会場に入る。
スタッフが多いバンドならメンバーは準備が整った会場に遅れてくることが多いと思う。
当日のリハーサルも長い。
この日のためだけのセトリ。
ツアーのように本番の反省点を活かして次のライブへってわけにはいかない。
その合間にもKITSUのSNSを更新する。(ギリギリになってごめんなさい)
気づけば本番。
珍しくシンタローと握手してステージに向かった。
個人的に「Flowers」という曲のイントロを鳴らした瞬間にイキそうになった。(下品な表現ごめんなさい)
そしてライブの途中で「このライブは誰が何と言おうが良いライブだ」と思った。
我が社はスタッフが少ないので終演後楽器を全員で倉庫に戻す。
バンドとは肉体労働だ。
二日目。
三時間前に寝たはずが朝の七時半にはチャリを漕いでKITSUの事務所へ向かっていた。
我ながらタフである。
天気も最高、体調もハイテンション。
たくさんの方が来てくれる。
たぶん僕は人と話すのが好きやし、人に喜ばれるのが好き。
音楽、洋服、吃音、下北沢、人。
好きなものに囲まれる充実感が疲労を凌駕する。(吃音のことが好きってのも変な表現だが)
差し入れがビールばかりなのはなぜですか?
仕方ないのでオープンしてすぐにベールの栓を開けていた。
ぬるくなっちゃうのでね。(言い訳)
あと今更ながらオシャレな人が多い。
お客さんに。
三日目。
昨日より少し肌寒いのでボーダーニットにシアーシャツを羽織った。
アイスグレーのシアーシャツはリキッドの衣装にしたので洗濯機の中だ。
ブラックの方を羽織る。
ボーナストラックはふらっと立ち寄る人が多く、僕のことなんて知らずにアイテムを見てくれる。
その人たちに吃音のことを話すのも楽しい。
全員が真剣に聞いてくれ理解してくれたと思う。
下北は風が吹いている。
木々が揺れる。
子供や犬にも触れ合う。
先日ステージで暴れていたのも自分で、ゆるやかな時間の中KITSUを発表しているのも自分だ。
友達が来てくれる。
普段の自分に戻る。
色んな自分を再発見できたし、その全てが自分だとも再認識する。
結果発表。
胃が痛くなる暇なんてないくらい最高に楽しくて、最高に幸せで、最高に疲れました!!!
正しく僕は人生を謳歌している途中であります。
まだまだ謳歌したい。
だって死んだら終わりよ。
それぞれがぞれぞれの素晴らしい終わりを目指しましょうよ。
そこにLEGOやKITSUや僕が必要なら尚嬉しい。
単純な話だ。
関与してくれた人全員にアイラブユーを。
そしてまた普通の暮らしへ。
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