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[#154] 何とも言えない 『ステージから落ちたんだ』
『ステージから落ちたんだ』
僕の記憶が確かならば、人様のライブでステージから転げ落ちたのは二回目。
一回目は新潟だったと思う。
二回目は名古屋でそれは起きた。
起きたというか落ちた。
自ら降りたことは数知らず。
自ら降りるのと思わず落ちることの差は何かと言うと。
それはカッコいいか否かだ。
別にステージから降りることがカッコいいかどうかはわからんが「行っちゃえ」と思いながら降りてるからカッコよくなれ!と思いながらのことでしょう。
昔は勘違いしていたので、お客さんが女性の方が多いのにギターを弾きながらダイブなんてしていたものだ。
今となっては恥ずかしい。
ただ落ちるのはどうやってもカッコよくならない。
恐らくだが信じられないくらいブサイクな顔をしながら落ちていると思う。
めちゃくちゃ焦るんだから。
どっちが天と地がわからなくなって、自分の体よりギターの心配をしながらのことだ。
自ら降りるのと思わず落ちることの共通点は何かと言うと。
それは熱量だ。
自ら降りる際も「ここの小節で右足から降りて。。。」などと冷静に行なっているわけがない。
熱い思いから出る行動だ。
思わず落ちた時もそれは熱量が高まって自分でも予想だにしない体の動きになって落ちる。
だからどうかこれからステージから落ちた時の話をするが許してほしい。
それは熱量が高まってのことなのだから!!
今まで二回落ちたことがあると言ったが。
それはどちらも忘れらんねえよのサポート時の話だ。
これはマジで謝らなければならない。
自分のバンドならまだしも。
人のバンドのライブ、しかもサポートしているという立場なのに逆に迷惑をかけているのだ。
演奏的にも、パフォーマンス的にも、お客さんの目線が散漫になるという点においても。
新潟ではアンコールの最後の一番いいところで。
名古屋ではギターソロで。
もう穴があったら入りたいくらい恥ずかしかったが、ステージから落ちているので最前列のお客さん以外には姿は見えていないので、穴に入ったも当然の状況だったこともまた恥ずかしい。
ちょうどスタッフの方が動画を撮ってくれていたので自分のダイブ(カッコよく言い過ぎ)を後ほど確認できた。
その模様をSNSにもアップしたので見てくれた人もいるかと思う。
ご心配おかけしました。
ただ最後に言っておきたい。
あの十月に名古屋でステージから落ちた時の傷はまだ僕の右胸に残っている。
消えてくれない。
歳のせいで回復が遅いのか?
それとも思ったよりも重症だったのか?
どちらにせよ風呂に入る際にその傷を見ると僕はバンドマンだと胸を張れる。
まだまだベテランでもないし、大きな功績があるわけではないし、傷が消えないままの胸だが張ってもいいよね。
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