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[#303] 何とも言えない『どうやって仲良くなったか覚えていない』
『どうやって仲良くなったか覚えていない』
同じ釜の飯を食ったわけでも、同じ貧乏ツアーを回ったわけでも、よく対バンしたわけでもない。
バンドに”界隈”みたいなものがあるとするなら同じ界隈ではなかった。
事務所もレーベルも出身地も違う。
僕とBIGMAMAの金井はいつ知り合って、どうやって仲良くなったんだろう。
まじで覚えていない。
LEGOとBIGMAMAは対バンをしたことがなかった。
ほぼ同期で音楽のジャンルも離れていないのにそんなことある?
それなのにどこかで会って今でも仲良い。
対バンしたこともないバンドと仲良くなるなんてなかった。
でもどうやって仲良くなったんだろう。
まじで覚えていない。
僕が一時期よく行っていた飲み屋がある。
そこで今でも親友の尼川とよく飲んでいた。
よくというかほぼ毎日飲んでいた。
当時の金井の家がその飲み屋からすごく近かった。
それは覚えている。
だからなのか?
たまたまその飲み屋で会ったのか?
もうひとつ覚えているのはその飲み屋で飲んだ後、金井の家に招いてもらい盛岡冷麺をご馳走になったこと。
特別なものではないと思うけど、なんだかめちゃくちゃ美味しかった記憶がある。
というか彼の包み込むような優しさに魅了されたところもある。
大阪にはいない雰囲気を持つ男だ。
これが東京の男という印象。
交通事故で一ヶ月近くの入院から退院したその日。
一緒にご飯を食べたのは金井だった。
寿司を食べた。
「お見舞い行けなかったからこれ退院祝いってことで奢るよ!」
そんな会話を覚えている。
ギプスで固められた僕の右手を気遣ったその日の言動。
彼が”王子”と呼ばれている理由は僕はよくわかる。
あれはキャラじゃないよ。
裏表もない彼の素のパーソナリティ。
でも鼻につかない。
ある時期はよく飲んでいた人と全く会わなくなったりもする。
あなたにもそんな経験ありませんか?
僕にも思い当たる人は数人いる。
でも尼川と金井の二人のバンドマンは今でも定期的に会う人。
20周年のタイミングでその二人どちらのバンドとも対バンすることは僕の人生において重要なことだ。
一緒によくゴルフに行く。
いつも朝から彼は爽やかで、眠そうな素振りや浮腫んだ顔を見せない。
彼はボーカルっぽいゴルフをする。
一番派手で豪快なドライバーというクラブでのショットが得意だ。
昔はその一打に命をかけていた彼。
そんなところもボーカルらしいし、金井らしい。
最高だ。
僕はそんなドライバーが苦手で、ボーカルにはなれない人間だなと再認識してしまう。
やっぱりボーカルとは備わっていないといけないメンタルはドライバーショットに現れるなと思う。
ちなみに今週彼とゴルフをする予定がある。
つまりライブ二回、ゴルフ一回ということで今週かないと三回会うのだ。
今頃ライブが始まっているんだろう。
先のこのコラムの予約投稿はセットしてある。
「対バン後」に読んでもらえることになる。
明日も対バンするから、「対バン前」に読んでもらえるとも言える。
僕にとって大切なバンドとのライブだからここに記しておく。
ただ最後に、金井はたぶん死ぬまで僕にタメ語だが、年は僕よりひとつ下だ。
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