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    [#277] 何とも言えない『closet』

    KITSU

    2026/05/04 19:00

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    『closet』

     

    クローゼットの奥の方にあって自分でも気付いていない服なんて腐るほどあって。

    それはなんとなく心と似ている気がするなと、POP UPを経て思ったんです。

    奥の方にあって自分でも気付いていない気持ち。

    そんなのは腐るほどあって、実際腐ってるものもあるかも。

     

    吃音だから特に。

    言いたいけど、言えなかった気持ちたちは人より多いかもしれない。

    でも奥にあるってことは服も気持ちも普段から使いまわしているものではなくて、もしかしたらなくても困らないものなのかもしれない。

    でもじゃあ捨てるか?と聞かれたらよほどの理由がないと捨てられない。

    いつか使う。

    そう言って綺麗に畳んではまた何かのタイミングで同じことを思う。

     

    たぶん僕は見てほしいんだ。

    表現を。

    音楽も、洋服も、言葉も、本当は見せたくない吃音も、散らかったクローゼットも。

    もう無理にカッコつけようなんていう想いはない。

    カッコつけたい気持ちはある。

    “無理に”カッコつけたい気持ちはないのだ。

    無理にってのがミソ。

    音楽も、洋服も、言葉も最近は自分の手の届く範囲のカッコつけ方をしている。

    逆に言うとバンドマンとして、男としてカッコつけなくなったら終わりだとも思っている。

    死ぬまでカッコつけて生きたい。

     

    今回のPOP UPに向けて掘り出し物はないかと家のクローゼットも探してみる。

    昔のKITSUのアイテムが数点。

    これは店頭に並べよう。

    とかしているとそれとは別に久々に見た私服が眠っていた。

    その色や形や生地を見るだけで、その当時の思い出とリンクする。

    音楽だってそうだ。

    昔好きだった曲を不意に聴くだけで、その当時の思い出とリンクする。

    そこにはあの当時の全て感情や想いがあって、自分でも気付いていなかったものとして目の前に現れる。

    でも現れていると言うことは今の自分はそれに気付けているとも言える。

    あぁ僕は成長できていたのか。

    あぁ僕は大人になってしまったのか。

    嬉しいのか悲しいのか。

     

    奥の方にあって、自分では気付いているけど出てこない想い、言葉。

    それは吃音でもある。

    POP UPに吃音関係で来てくださる人が明らかに増えている。

    めちゃくちゃ嬉しい。

    吃音当事者、言葉にまつわる仕事の人、学校の先生などなど。

    そして小説の書籍化に携わってくれる人たちも来てくれた。

    バンド好きや、洋風好きはもちろんですし。

    音楽も、洋服も、言葉も、吃音も。

    やはり全て僕を形成するもので全て繋がっている。

    それがわかる二日間。

    そして次は名古屋ででかい音で音楽を鳴らす仕事が待っている。

    自分が何屋さんかわからなくなるけど、全てはLEGO BIG MORLというバンドがあってこそ。

    それだけは忘れてはならないし、忘れるわけがないから20周年なのだ。

     

     

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