ハートをおくったユーザー
ハートをおくったユーザーはいません

[#251] 何とも言えない 『construction nine』
『construction nine』
このコラムは日常のフとした瞬間を描きたい。
だから自分のバンドの話なども書くけど、もっと何気ないコラムも書きたいと常々思っている。
しかも最近はバンドのことを書いたコラムが多かったしね。
だから今週は日常を描こうと思っていた。
でも昨日のライブが特別すぎて避けられない。
僕の心と手が避けないのだ。
そもそも日常を描きたいって言うけど、ライブだって僕の日常じゃないか!
なんて言い訳しながら。
地下のライブハウスに潜っていくと、20年前にタイムスリップしたのか?と錯覚してしまう風景。
僕らLEGOを形成したと言っても過言ではないconstruction nineがリハをしている。
でも新曲を演奏しているからタイムスリップしたわけではなさそうだ。
そうこうしているとアンチェインもやってきて、やっぱりタイムスリップしたのか?と疑う。
でもここは大阪ではなく東京。
錯覚してしまうのも仕方ない。
だって誰も彼も変わらないのだから。
見た目も雰囲気も。
しかし各自の楽器が変わっていたり。
何より僕らLEGOはドラマの大ちゃんがいない。
アンチェインはギターの佐藤さんがいない。
コンストは逆に3人から4人になっている。
僕らは変わらずあり続けるために変わってきたのだ。
昨日LEGOが最後に演奏したのは「nice to」
この曲が始まった瞬間にあんなに歓声が上がったことはあるだろうか。
でもただただ懐かしいライブをしたいわけじゃない。
LEGOも大阪時代にはなかった曲を演った。
アンチェインもコンストもそうだった。
うん、やっぱりそうやんな。
懐メロ特集をしたいわけじゃない。
今と過去を繋ぎ合わせて未来へ行く。
皆んなそんなライブをしていた。
人のライブであんなに熱唱したのはいつ振りだろうか。
というか人のライブをフロアのど真ん中で観たのもいつ振りだろうか。
楽しいし泣きそうやし忙しい。
ここでコンストのボーカルそうちゃんのMC。
「今日出てもらった3バンドは唯一嫉妬したバンド。後にも先にも居ない」
大先輩にこんなMCしてもらったら僕はフロアのど真ん中で崩れ落ちそうになりながら堪えた。
LEGOを形成したコンストが何言うてんすか。
あと何回もMCで言ってくれたのはこんな言葉。
「LEGOの歌詞じゃないけど、今日の想いも言葉にしても安っぽくなるからなー」
20年前コンストと行った初めてのツアーを描いた歌詞を引用してくれている。
でもそう言いながら誰も彼もめちゃくちゃ言葉にしてたし、僕もこうしてコラムにしている時点で言葉にしまくってるのだ。
昨日音と言葉を投げ合って僕らは愛し合った。
いつでも呼んでください。
人生で初めての先輩バンドに頼まれたらどこでも駆けつけます。
こちらのコラムが気に入った方はハートでのご支援をお願いします。
支援金の一部は、吃音症で苦しむ方々のNPO法人へ寄付されます。
            