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[#246] 何とも言えない 『カンラバ』
『カンラバ』
フェスの常連なんてなったことはない。
でもこのフェスだけは常連と言わせてください。
カンサイラバーズ。
もちろんムロフェスも毎年呼んでもらって感謝しかないのですが、カンラバとの歴史が長いのでここではカンラバだけは常連と書かせてください。
なんたって出演回数が歴代最多!(らしいです。ほんまかな?)
でもこれを誇りに思うと同時に目の上のたんこぶみたいになってやしないか?
という不安が僕を襲う。
こんなに卑屈にならなくても良いのはわかっているのだが、僕の性格上仕方がない。
カンラバに出たい若手バンドなんて沢山いるに決まっている。
その大切な一枠を僕らが毎年奪っているとも言える。
でもでもでも!
その一枠は自分たちの手で掴み取っているとも言える。
これは大切なことだ。
だからもちろんオファーがある限り出たい。
緑の匂いがする。
楽屋がある二階に行く階段も、トイレもお世辞にも新しいとは言えない。
知った顔のスタッフさんばかりが同じTシャツを着て動き回る。
もちろんその全員が関西弁。
「おーい!LEGOの車来たで!こっちに停めてもろて!!」
実家に帰ってきた。
そう思わせてくれる。
夜は少し肌寒く九月下旬のフェスなのだと再認識する。
雨の年もあった。
でも大丈夫。
僕らには「RAINBOW」がある。
雨の時はいつもそう思っていた。
演奏中のステージ袖はいつもバンドマンがたくさんいる。
これ全員関西にルーツがある人なのかと思うと面白い。
大阪城野音の空もステージも客席も出音も仲間も。
何だか全部地元の匂いがあるのだ。
大阪城野音のステージが僕は好きだ。
カンラバの時はなるべく客席から他のバンドを見る時間を作っている。
石段を上り、芝生のエリアを踏む。
ここでワンマンライブができたらな。
これは僕の夢のひとつです。
何周年かの時にここでワンマンライブがしたいと僕は言ったんですが。
「今のLEGOの人気では無理」
とあっさり言われてしまいまして、そこから特に人気が出たわけでもない。
確かに思い出作りのためにやりたいわけでもない。
ガラガラの客席だとしてもやりたいわけではない。
だからきちんと動員できるだけの人気や、そこにチャレンジできるだけの勢いがないと叶えることが難しい夢なのかもしれない。
僕は考えるぞ。
やれる方法を。
僕は諦めないぞ。
そのくらい大阪城野音は魅力的なのだ。
そしてそれ以上にLEGOも魅力的なのだ。
そう信じてないと20年も同じバンドやれないです。
昨日の余韻は次の夢へのグラデーションに。
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