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[#286] 何とも言えない『会ったら何を話そう』
『会ったら何を話そう』
10代なんてずっと女の子の話をしていた。
男子校の猿たちは下ネタしか言わない。
20代はことあるごとに女の子の話をしていた。
お酒も覚えて気が大きくなっては、自分の酒の弱さも知らずに便器を抱いて寝ていた。
30代は地元の友達が結婚したり子供を産んだりする中、まだ女の子の話をしていた。
東京在住のバンドマンなんて自分を含めて独身の人の方が多かった。
そう、男なんてずっと女の子の話をしているのだ。
最近友達と会うことが何回か続いた。
娘は人見知りをして緊張の面持ち。
僕にまで愛想が悪い。
ランチをしたり、お茶をしたり。
その友達もそれぞれ。
年齢も、性別も、仕事も、家族構成も、皆んな違う。
もう彼らと女の子の話なんてしない。
ましてや奥さんが横にいる日もあるのに、そんな話はしない。(したいのに我慢しているわけじゃないよ?)
実際には人生設計にまつわる話が多い。
別に、年寄り同士の会話になったみたいなことをここで言いたいわけじゃない。
皆んな同じように悩んでいるだということ。
年代別の悩みみたいなものがあるのだ。(10代~30代は置いといて)
昼の青空は少しずつ夜が滲んでいく。
それはまるで自分たちの人生のよう。
会話の内容がグッと変わった。
パートナー、子供、親、持ち家、賃貸、健康、人生設計。
これらの話題を僕より年上の先輩たちは通り抜け、もしくはその最中、もしく目を瞑って生きているのか。
すごい。
どう生きていくのか。
なんで僕はもっと早くこれらを考えなかったのか。
ずっと女の子の話をしていたのか。
でもこの年にならないとわからないことも、今でもまだわからないことも多い。
もっと歳をとれば身体のどこが痛いとか、あの薬が良いとか、孫が可愛いとか、年金少ないとか。
そんな話題に変わるのだろうか。
今僕らは40代。
何歳で死ぬのか知らんが、そろそろ人生の折り返しかな?(100歳まで生きるなら折り返しまでまだ10年もある!)
最近周りでよく聞く話題は仕事、子供、家、親の話だ。
それらの話をしているとメルカリで買いたかったアイテムが先に買われただの、あのラーメン屋が美味いだの、ライブでちょっとギターミスっただの、オシャレ着を乾燥機にかけてしまっただの、新幹線で隣のやつがウザいだの、ゴルフの日が雨だの、歯医者が怖いだの、吃音が出てへこむだの、ライブのチケットが売れただの売れないだの、パスワード忘れただの、メンバーと言い合いしただの、夏が暑いだの。(他にもいっぱい、というかこういう事柄で人生や日常は埋められていくのだ)
そんなことは本当にどうでもいい。
大切なことはそんなに多くはない。
それらを確かめ合うように話す。
若い頃は女の子が大切だったから、その話をしまくっていたのだ。
音楽と言葉と家族と寝る場所。
それらがあれば何でもいいわけではない。
それらをより良くしていくのだ、これから特に。
衣食住と愛がないと。
衣はバンドマンの僕の鎧で子供が風邪をひかないように。
食は自炊とたまにの外食で、誰と食べるかは何を食べるかとイコール。
住はどこにいても帰れる場所があるということ。
そして愛とは家族。
何だか今回のコラムは日常なのか、哲学なのか、ポエムなのか。
生きていればその時々で問題や悩みは変わる。
育児、介護、お金、家などなど。
皆さんがどんな準備をしているのか、どんな不安があるのか、どう乗り越えたのか。
色んなコメント貰えたら嬉しいです。
生きるとは不安であることなのかも。
でも不安がない人生なんてね。
とも思うね。
つまりは人間って超わがまま。
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